【編集長レポート】革のバッグブランド「n.number」デビュー。「本質はシンプルで美しい」を伝える三上さん その1

By on 2016年5月11日

編集長の川崎です。

GWスタートの初日、革バッグブランドの「n.number」(エヌ・ナンバー)のお披露目会がありました。

デザイナーは、三上直美さん。

彼女は、ハンドバッグの製造・卸・小売を行う会社の企画・デザイン・プロデュースに携わり21年あまり。

特に爬虫類のバッグが得意で、今まで数多くのデザインやブランディングを行ってきた大ベテラン。

2年前に独立され、じっくりとブランドコンセプトを練り、革作りと向き合いながら立ち上げたブランドとなりました。

三上さん

会場はご本人が住まわれるマンションの、光がさんさんと入る明るいゲストルーム。

「応援してくれていた方々に、感謝の気持ちを込めたお披露目とご報告なので、今回は小さく開催してます。」

との台詞とは裏腹に、1日限りの会場には、ひっきりなしに三上さんを支援するご友人たちが詰めかけていました。

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三上さんは、こんな想いをブランド名に込めています。

ブランド名の「n.number」は、「natural number」の意味で、すなわち“自然数”のこと。

自然数は、「存在すること」を認識するために生まれたものです。

「存在する」を受け照れることからすべては始まります。

ロゴマークも、自然数とされていない「0」と「1」を組み合わせたもの。

ないところから生まれる、しかし、ないように見えていてすでにある、という意味合いを持たせています。

「存在する」を受け入れて向き合うことで、そのものが持ち合わせている本質を理解する。

自然、人、動物、そして革たちも、本質を大切にることでより個性が生かされる。

革の個性を引き出し、シンプルなカタチにすることが私たちの役割です。

また、それに共感してくれる人たちが心地よく使ってくれることを願っています。

『本質はシンプルで美しい』がブランドポリシーです。

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自立して生きる女性達に寄り添うバッグ

どこか哲学的な、それでいて肩肘を張らない、あくまでも自然体の生き方にフィットするバッグたち。

今回お披露目されたのは、バッグが3型、財布が3型です。

それぞれ味わいのある色みの、ベージュ、イエロー、ネイビー3色の展開になっています。

左から、マチなしの2wayフラットバッグ(54,000円税込)、真ん中がヌメの丸底がついたバケットバッグ(42,120円税込)、右が男性でもOKなリバーシブルトート(69,120円)。

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ハンドルにはベージュのヌメがあしらわれ、ベースの革とのバランスがいい感じです。

三上さんのプロフィール写真で持たれているのがこのバッグ。

ショルダー紐との2wayなので、紐はサイドで好きな長さに結ぶと、自分が持ちやすいバランスになります。

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トートバッグはかなり大き目で、ざくざくモノが入れられるタイプ。

左側がヘリンボーン風なプリントを表にしたバージョン。右(男性)が単色のバージョン。

男性でも肩にかかる長さのショルダーなので、仕事にも使えそう。

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こちらのバゲットバッグは、ヌメの丸い底がとてもユニーク。ちょこんと膝にのせて連れて歩きたくなります。

開口部にファスナーがあって、ちょっとしたお出かけにも便利。

この小さ目バッグは会場でもとても人気がありました。

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革の味わいを活かす財布のラインナップ

バッグだけでなく、こちらの財布にも力を入れています。

ラウンドファスナー(47,520円)、かぶせタイプ(49,680円)、折財布(38,880円)の3種類。

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それぞれに、裏革を丁寧に加工したタッチ感が素晴らしく、いつまでも触っていたくなりました。

大人っぽくて、さりげないクラック感(アンティーク風)も魅力。

財布を開くと、テーマであるヘリンボーン風のプリントが顔を出します。

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次回は、三上さんがこだわった「表と表」という、とてもユニークな革の開発に至るまでです。

オンラインショップはこちら(n.numberオンラインショップ)

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About 川崎智枝

靴・バッグ業界の経営コンサルティング会社にて、23年間MDアドバイスや店舗の活性化、店長・スタッフセミナー等を実施。2014年4月よりフリーとして活動。 コンサルタントとしてメーカーや小売店に対し、「何を売るか」「どう売るか」までを幅広く指導。また研修コーチ、ファシリテーターとして人材育成ワークショップなどを開催。 日本皮革産業連合会主催の皮革研修では、三越伊勢丹、大丸松坂屋などの百貨店を中心にファシリテーターとして研修を実施。 生涯学習開発財団 認定コーチ、日本ファシリテーション協会会員。 業界誌「フットウエア・ プレス」、「インテリア・ビジネスニュース」にライターとして執筆中。 著書「靴・バッグ 知識と売り場作り」(繊研新聞社)など。Bag Number編集長。

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