【TOPICS】浅草ものづくり工房発のアップサイクルブランド「retala(リテラ)」

By on 2015年6月10日

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浅草ものづくり工房に5月から入居する2人のクリエイターが注目を集めている。

バッグクリエイターの大越敦子さんと、テキスタイルアーティスト田邊理華さんのユニットブランド「retala(リテラ)」。大学でテキスタイルを学んだ田邊さんが、使用済みのレジ袋をアイロンや熱をかけて作ったカラフルな素材、「レジブクロ」を発表。そこへ大越さんが、服飾雑貨に加工したり、職人に依頼したりしてバッグ、シューズ、キーケースなどのさまざまなプロダクトを作っている。

一見すると革のパッチワーク風に見えるが、触るとパリパリとした不思議な触感。意外にもしなやかなので、シューズやバッグなどに加工もできる。5月末の「ものづくり工房施設公開」のときは、アトリエの中央にレジ袋を積み上げ、カラスのはく製が靴をくわえているというインスタレーションをプレゼンした。

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左が大越さん、右が田邊さん

もともとはバッグのOEM製造などを請け負っていた大越さん。5月から台東区の「ものづくり工房」への入居が決まり、自分ブランドの本格的な活動がスタート。「ひとつひとつ素材の表情が違うのが面白い。アップサイクルの面もあるので作っていても楽しいですね。」

イーストトーキョーでは若いクリエイターが少しづつ育ち、次のムーブメントを着実に起こしている。単に作って売るだけの仕組みだけでなく、リサイクル、アップサイクル、そしてユーザーや近隣住民とのコミュニケーションを通じて、「ものづくりの楽しさ」を伝えることが重要だと考えている。若い二人の今後の動きにも注視していきたい。

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About 川崎智枝

靴・バッグ業界の経営コンサルティング会社にて、23年間MDアドバイスや店舗の活性化、店長・スタッフセミナー等を実施。2014年4月よりフリーとして活動。 コンサルタントとしてメーカーや小売店に対し、「何を売るか」「どう売るか」までを幅広く指導。また研修コーチ、ファシリテーターとして人材育成ワークショップなどを開催。 日本皮革産業連合会主催の皮革研修では、三越伊勢丹、大丸松坂屋などの百貨店を中心にファシリテーターとして研修を実施。 生涯学習開発財団 認定コーチ、日本ファシリテーション協会会員。 業界誌「フットウエア・ プレス」、「インテリア・ビジネスニュース」にライターとして執筆中。 著書「靴・バッグ 知識と売り場作り」(繊研新聞社)など。Bag Number編集長。

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