【SPECIAL】革ならではの「ふくらみ」や「曲線」を活かしたバッグブランド『TOLEDO(トレド)』

By on 2019年6月5日

こんにちは。編集長の川崎です。

以前B.A.G. Numberにてライティングして頂いていた、コンサルタントの宮城基郎さんから素敵な国産バッグブランドのご紹介がありました。

不思議な丸みのあるシルエットが他にない雰囲気を醸し出しています。

それでは、こちら!

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おひさしぶりです、宮城です。

今回ご紹介するのは、革にこだわった独特の空気感を持つ国産バッグブランド「TOLEDO(トレド)」です。

こちらはシルクのような表情の型押しを施したレザー。湖面にきらめく光のような質感がいいですね。

バッグ製造メーカーの代表を務める久米泰結季さんは、もともとは熟練したパタンナー。

革だからこそ出せる、バッグの持つふくらみや曲線などを意識しながら、フリーハンドで革を切ってラインを起こす技術を持っています。

完成したときのシルエットやバランスを想像し、革がつくりだす空気感を大事にしているとのこと。

こちらはブラックのシリーズ。

フロントから見てもサイドから見ても革の柔らかさが感じられるように、縫い目を隠してパーツをつなぎ合わせています。

こちらは、ファスナーを隠すかぶせのラインをゆったり流れるような曲線にして、手に持った時コロンとかわいいフォルムになるように型紙を切っているとのこと。

素材には、独特なツヤ感が楽しめるソフトキップの革を使用しています。ふっくらと手になじんで、フォルムも作りやすいレザー。

また、あえて細めにした手紐もエレガント。バッグの芯材に何を使うかにも試行錯誤を繰り返し、持った時にも自然な丸みが出る工夫をしています。

“相反する調和”と呼べるような、曲線や不思議なバランスに魅力を感じますね。フリーハンドで革をカッティングするパタンナーならではのバッグを仕立てていきたい」と久米さん。

11月展には革小物のラインナップも提案する予定。これからが楽しみなブランドです。

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◆TOLEDO(トレド) 大阪市東住吉区湯里2-9-12

06-7165-5552 ※HPは現在製作中

 

About 川崎智枝

靴・バッグ業界の経営コンサルティング会社にて、23年間MDアドバイスや店舗の活性化、店長・スタッフセミナー等を実施。2014年4月よりフリーとして活動。 コンサルタントとしてメーカーや小売店に対し、「何を売るか」「どう売るか」までを幅広く指導。また研修コーチ、ファシリテーターとして人材育成ワークショップなどを開催。 日本皮革産業連合会主催の皮革研修では、三越伊勢丹、大丸松坂屋などの百貨店を中心にファシリテーターとして研修を実施。 生涯学習開発財団 認定コーチ、日本ファシリテーション協会会員。 業界誌「フットウエア・ プレス」、「インテリア・ビジネスニュース」にライターとして執筆中。 著書「靴・バッグ 知識と売り場作り」(繊研新聞社)など。Bag Number編集長。

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