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「TOKYO LEATHER PIGSKIN 2019」エコレザー「オルガノ」の技術力が、地域発信のものづくりまでをサポート/福島化学工業株式会社
エシカルなものづくりに寄り添う「オルガノホワイト」
原皮の仕入れからなめし、染色、仕上げまでを、一貫してできるのが大きな強みである福島化学工業。
仕入れた原皮のサイズやクオリティを、熟練した職人が1枚1枚指先で確かめながら、日々鞣し作業を行っている。工場長の三好務さんは、「会長からは、『指先が基本なので何でも触って確認するように』と教えられました。作業時はできるだけ手袋をはめずに、指先の感覚を研ぎ澄ましています」と語る。
この工場では、クリアーなホワイトの発色が美しい「オルガノホワイト」を開発。エコレザーであるうえに、インクジェットプリントの下地としても人気が高い。傷や肌荒れが少ない原皮を選り分けるので、全体のうち一割程度しか取れない希少な素材だ。こちらの事務所にデータを送れば、インクジェットプリントまで一貫して行うことができるのも強み。
「最近ではクロムレス、ホルマリンレスの『オルガノⅡ』も完成し、エシカルなものづくりにこだわるクリエイターなどに支持されています」と福嶋伸行社長は話す。
(画像:「JFW JAPAN CREATION 2019」出展ブースより)
豚の生産者とのつながりが新しいものづくりを生む
最近では、原皮を仕入れるうえで、農場とのつながりも生まれてきている。関東近郊でブランド豚を飼育する養豚場から、「自社で出た豚の皮をなめしてほしい」とのオファーが届いたという。
「その養豚場のオーナーは、とりわけ旨味のある豚を、努力を惜しまず育ててきた方。地元では地産地消の一環で、その肉を“地場産ブランド豚”として売り出していますが、今回は肉だけでなく革までも一貫して活用し、地元のメーカーが縫製する“地場産のバッグ”として世に出すお手伝いをさせていただきました」(福嶋伸行社長)。福島化学工業が持つ強みと、生産者とのタッグが実現したことで、地域発信の新しいものづくりが生まれている。
ピッグスキンだけでなく、ホース(馬)やシープ(羊)、ディア(鹿)など、さまざまな動物の革にチャレンジ。「これからも、一貫生産の強みと技術力を活かしたものづくりをしていきたい」と意気込みを語る。
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【エディターズメモ】
■豚以外の動物として、いまでは希少なバッファロー(水牛)の革もなめした経験がある
■百貨店などで人気上昇中の某バッグブランドは、こちらのピッグレザーがメイン
■ランドセルの裏革にもピッグレザーが使われる。コードバン革のものなど高級ランドセルには不可欠
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福島化学工業株式会社
東京都墨田区東墨田3-9-17
TEL:03-3616-0010
FAX:03-3616-0013
http://www.fukushima-kagaku.co.jp
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東京都/東京製革業産地振興協議会「TOKYO LEATHER PIGSKIN 2019 東京産の皮革ピッグスキン」を再構成
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東京都/東京製革業産地振興協議会「TOKYO LEATHER PIGSKIN 2019 東京産の皮革ピッグスキン」
平成30年度 東京レザーファッションフェア2018(ピギーズ・スペシャル)に係る都内皮革鞣製業の広報・宣伝事業
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企画:株式会社ソーシャルデザイン研究所
取材担当:川崎智枝(「B.A.G.Number」)
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ブックレット「TOKYO LEATHER PIGSKIN 2019 東京産の皮革ピッグスキン」は、「第100回東京レザーフェア」(2019年5月22日~23日開催)の会場内、東京都/東京製革業産地振興協議会ブースで設置・配布予定
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2019年春、リニューアルした東京都立皮革技術センター公式サイトでは、ブックレットの誌面をPDF化。オンラインで閲覧可能です。
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東京都立皮革技術センター
http://www.hikaku.metro.tokyo.jp/honsho/pigskin/
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