【イベントレポート】「革製品技能試験 認定証授与式」

By on 2017年9月22日

ディレクター 鈴木です。8月30日(水)、東京・青山 スパイラルホールで行われた「革製品技能試験 認定証授与式」にお邪魔してきました。

皮革産業に従事するかたがたの技術や知識を一定の基準によって検定し、認定する革製品技能認定試験は、昨年度で第10回目となる革靴製造技能試験、第6回目となる鞄・ハンドバッグ・小物技術認定試験、第4回目となるベルト技術認定試験、そして、手袋製造技能試験により構成。

その試験に合格されたかたがたへの合格証・認定証の授与の場となりました。研鑽を続けるつくり手たちの晴れ舞台ですね。会場では試験合格作品の展示も。

来場者も多く、盛況でした。

各試験の1級から3級まで、計84名が合格。皆さま おめでとうございます。

全合格者の氏名が「バガジン」9月15日号5ページに掲載されています。お手もとの誌面をご参照ください。

ハンドバッグ部門1級合格 オイカワプロダクツ 代表 及川貴史さんは「これからも努力し、学んだ技術を東北に伝え、発信していきたい」。ものづくりを通して、復興の槌音が響くエリアの雇用創出、地域振興を牽引。素晴らしい革製品を届けてくださっています。東日本ハンドバッグ工業組合の加盟企業が参画する通販サイト<KAWANOWA>でも展開中。一周年を迎え、ますます好評です。

ハンドバッグ部門3級に合格した文化服装学院 バッグデザイン科 土肥華奈子さん、近藤慶哉さん、リュウ・ピンさん。進路は皆さんさまざまですが、リュウさんは母国、中国や中華圏と日本との架け橋になっていただきたいですね。


小物紳士部門3級合格、革包司博庵 藤本万弓さんと、革包司博庵 代表 長谷川博司さん。創業明治38年の老舗工房でも女性のつくり手が技術を受け継いでいます。

小物婦人部門1級、3級に合格した野村製作所の皆さん。女性陣にお話しを伺うと「女性らしく繊細な仕上がりだねといわれます。これからも技術を磨いていきたい」との抱負がうれしいですね。結婚、出産とライフステージが変わっても、ものづくりを続け、日本製革製品を支えてくださる姿が、後輩たちの目標に。革のものづくりも、女性活躍社会へと・・・そんな兆しを感じました。

 

授与式、作品展示に加え、モデル 森 泉さんをゲストに招いたトークショーも実施。世界的デザイナー 森 英恵さんの孫であり、ファッション界のサラブレッド的な存在の森さん。近年では、DIYに真摯に取り組む姿が若い女性たちから支持を集めています。家族で受け継いでいる、上質な革製品への愛着、自分らしく着こなすハウツーや、コーディネートのヒントを披露。革製品とそのものづくりに携わるひとたちへのリスペクトと愛情があふれるトークに魅了されました。

このイベントを締めくくる総評として、技術認定委員会 野村俊一委員長から「今日は、ゴールですが、スタート、通過点でもあります。さらに技術を磨き、上へ上へ目指していただきたい」。力強いエールが。華やかかつ、あたたかな雰囲気に包まれ無事終了しました。

同日は「第1回 JAPAN LEATHER GOODS MEISTER 認定証授与式」を開催。このたび、日本皮革製品マイスター制度がスタートしました。

日本の優れた革製品の技術者を顕彰・広報し、広く世界の消費者等に周知を図ること等により、技術の維持向上と伝承、更新の育成及び皮革産業の発展を図ることを目的として創設。平成29年度から本制度の運用を開始し、マイスターが認定されました。

第一回目はマイスター3名が選出。取材パネルとマイスターによる作品が展示。

ご来場の皆さんも熱心にご覧になっています。

日本の革と革のものづくりがしっかりと次世代へ受け継がれ、技術を守り、受け継ぐかたがたが称えられるという場があるということに感謝したいですね。若きつくり手の皆さんの熱意、瞳の輝きに胸が熱くなりました。合格までの道のりが大変なようですが、たくさんのかたにチャレンジしていただきたい! 磨き上げた技術がつくり手の皆さんの誇りとなり、日本製革製品の魅力となりますように。

「革製品技能試験認定証授与式2017」

http://license.jlia.or.jp/ceremony/

 

一般社団法人 日本皮革産業連合会ホームページ公式ブログ「欧米ブランドに負けていないぞ」9月20日更新分を再構成

http://www.jlia.or.jp/enjoy/blog/

About 鈴木清之

オンラインライター。「装苑ONLINE」、スタイルストア「つくり手ブログ」<徒蔵(カチクラ)ガイドブック>ほか、一般社団法人 日本皮革産業連合会(JLIA/皮産連)関連事業および、国内バッグブランドのブログ、ツイッター&フェイスブックの<中の人>業務、コンテンツ運用を担当。紙媒体ではムック「日本の革」(エイ出版社)の取材・ライティングを担当。<つくり手>と<つかい手>がつながるきっかけをつくっていきたい。

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