【工場見学】イースト東京の老舗鞄メーカーで職人体験

By on 2015年4月21日

子どもたちに革のものづくりと魅力を伝える Kids’Leather Programs(KLP) 実践スタッフ育成ワークショップが都内で行われた。

ジャパンレザーの魅力を発信するKids’Leather Programs(キッズレザープログラム)は、一般社団法人 日本皮革産業連合会(JLIA)の 注目プロジェクト。コドモ・ワカモノまちing「移動式こども基地」とのコラボレートで 首都圏を中心に全国各地で活動。 被災地の石巻や気仙沼などへ継続的に出張している。

今回は鞄メーカー 猪瀬を見学。映画「男はつらいよ」の舞台として知られる東京の下町エリア 葛飾区を拠点に 1952年、鞄製造メーカーとして創業した老舗企業だ。 60年以上の歴史を有し、技術と信念を現代に継承している。

代表取締役 猪瀬昇一さんは、つくり手のライセンス、鞄技術認定(皮革部門)一級に合格。国内最大級を誇る 日本製皮革製品のコンペティション 「Japan Leather Award」では、複数回入賞するなど そのクオリティの高さは、折り紙つき。

そんな実力を反映するオリジナルブランド Flathority(フラソリティ)は時代に左右されないシンプルで且つ 力強い美しさを表現し革鞄、革小物、財布、アクセサリーなどを発表。卓越した職人と研ぎ澄まされた道具、選りすぐった素材とで自らが信じ抜く唯一無二のものづくりを追求している。

プレス機でパーツを型抜きする作業を拝見。その重量はなんと1トンもあるそう。隙間なく配置し、できるだけ 無駄なく革を使用している。縫製するまえにパーツの端(縫い代)を整える コバ漉き。幅を微妙に調節するのは難易度が高い!

色が薄く見える部分が漉いたところ。 厚みがなくなることで

縫いやすく、仕上がりもキレイに。

続いて、縫製作業を体験。工業用ミシンは、 厚みのある革も縫うことができる。社内には多数あり、用途によって使い分けるそう。同社には100年前につくられたミシンも保有している。

コントローラーを足で操作するのが難しい…。

慣れてくるとまっすぐに縫えるように。完璧な製品をつくり届ける つくり手の姿勢に感激したスタッフたち。ジャパンレザーへの理解がさらに深まったようだ。

革は生きものの皮膚を加工したもの。 個体によって、キズやムラといった箇所を避けるため、 製品にできない部分が生じてしまう。

「Kids’ Leather Programs(キッズレザープログラム)」ではそんな残革を利活用。産業廃棄物にすることなく、生命のバトンをつなぎ こども達の輝く未来へアップサイクル。

現在、各地でワークショップが開催。スタッフたちはボランティアで活動し、子どもたちの作業をサポートし、皮革、日本のものづくりの魅力を伝えている。

 

一般社団法人 日本皮革産業連合会ホームページ 公式ブログ

「欧米ブランドに負けていないぞ」(初出:2015年3月18日更新分)を再構成。

 

「欧米ブランドに負けていないぞ」

http://www.jlia.or.jp/enjoy/blog/cat4/20150318

About 鈴木清之

オンラインライター。「装苑ONLINE」、スタイルストア「つくり手ブログ」<徒蔵(カチクラ)ガイドブック>ほか、一般社団法人 日本皮革産業連合会(JLIA/皮産連)関連事業および、国内バッグブランドのブログ、ツイッター&フェイスブックの<中の人>業務、コンテンツ運用を担当。紙媒体ではムック「日本の革」(エイ出版社)の取材・ライティングを担当。<つくり手>と<つかい手>がつながるきっかけをつくっていきたい。

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