【イベントレポート】新・東京みやげ革小物がそろう「スーベニール バイ トーキョーレザー」

By on 2017年4月18日

ディレクター 鈴木です。東京・押上 東京スカイツリータウンの商業施設、東京ソラマチ内の墨田区産業観光プラザ すみだ まち処で開催中の恒例イベント「Souvenir by TOKYO LEATHER(スーベニール バイ トーキョーレザー)」にお邪魔してきました。

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東京都墨田区の鞣製業者を中心とした5団体で構成された東京製革業産地振興協議会が中心となり、区内で生まれた素材、企画・製造されたプロダクトやオリジナルブランドやクリエイターとのコラボレーション製品などを出品。その一部をご紹介します。

<墨田革漉工業株式会社>

各種加工のエキスパートとして知られる<墨田革漉工業株式会社>。社名の革を漉く(厚さを調整する)加工では日本における元祖です。優れた加工技術を有し、その組合せにより、多様で新鮮な素材を開発。2016年度の「東京レザーフェア」ではデザイナーとのコラボレーション・プロジェクトの事業者に選出。アイドルユニット でんぱ組.incの衣装デザインほかジャンルを超えた活動が人気の坂部三樹郎さんとのコラボレーションが話題に。イタリアの展示会「リネアペッレ」でも発表し、海外でも高く評価されました。

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このほか、クリエイターとの取り組みが多く、今回はインキュベーション施設<台東デザイナーズビレッジ>入居ブランド<comma(カンマ)>の製品が登場。

紳士淑女のためのムダにカッコイイ革小物、バッグが高感度ユーザー人気を集めています。現在、クラウドファンディングでも新プロジェクトを始動。好調な滑り出し! 今月下旬には東京・新宿 伊勢丹新宿店でも展示されます。こちらもどうぞ、お楽しみに!!

<三恵産業株式会社>

ナチュラルでカジュアルなイメージが強い、ピッグスキンのイメージを覆し、女性らしくエレガントなテイストのものづくりを展開する<Cetra(チェトラ)>。<三恵産業株式会社>のオリジナルブランドです。

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家業を継いだ、石田美和さんが立ち上げ、ディレクションを担当。航空会社勤務時代から世界の一流商品を見てきたセンスと国際感覚、そして、ママとしての感性が反映されています。昨年は個人の活動も強化し、同ブランドのコレクションをメインとした個展を開催し、注目されました。ゴルフグッズも登場。石田さん自身が好きなことから、ユーザー目線の感覚が生かされて。バブル期と並ぶ景気拡大が続く現状にぴったりですね。

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また、同社からは端革を大放出。手づくり派のかたに大好評です。なくなり次第終了となりますので、お早めに。

<墨田キール>

優れた加工技術に信頼が寄せられる<墨田キール>では、新たな取り組みにチャレンジ。東京でつくられたピッグスキンを使用し革の染色から製品までを一貫して製造する<カラフルキールボックス>を27色で展開。

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<フラミンゴ>、<クリームメロンソーダ>といったユニークなネーミングとともに、カラーバリエーションに圧倒されます。

<長坂染革株式会社>

革らしさを追求する長坂染革株式会社。タンニンなめしのヌメ革で染色、オイル、ワックス…と多様な技法を駆使。革本来の味わいと感触を重視し、繊細なハンドワークでつくり上げています。

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2017年秋冬のトレンドとして注目される、ヴィンテージ感のある加工が好評。

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シンプルな着こなしのポイントとなるバッグや革小物たちは、存在感抜群です。

<ティー・ワイ・エムズ>

フィルム・箔貼り、塗装、オイル入れ、ワックス、パール加工などさまざまな仕上げ加工が注目される<ティー・ワイ・エムズ>。海外の展示会への出張をはじめ、業界のネットワークを通じたトレンド分析による鮮度の高い企画を提案。

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若い世代のスタッフが加入し、チョーカーをはじめとしたアクセサリー、雑貨も増えています。

<兼子皮革染色工場>

社名の通り、染色のエキスパート。年間1000色もの染色を手がけているファクトリー。

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加工にも定評があり、アリニン、パール、オイル、ワックスに加え、グレージング加工など、多様な技術を有しています。微妙な違いの再現を極めた、奥深い色合いに目を奪われました。

<藤豊工業所>

出店社唯一のクロコダイルタンナー<藤豊工業所>。爬虫類を扱う他のファクトリーも減少傾向にあり、ピッグスキンのものづくりが盛んな東墨田エリアでも異彩を放ちます。

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近年、オリジナル製品を製造販売。有力百貨店などでも展開しています。センターどりの贅沢なハンドバッグがひと際目をひきます。

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鮮やかで上品な色合いが素敵。初日から富裕層の顧客を中心に購入が相次ぎヒット中です。

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そして、タイトルに冠した<スーベニール(おみやげ)>に相応しい革小物も充実。イヤフォンなどのコードをまとめるもの、ミントタブレットケース、リップスティックケース、ヘアアクセサリーなどなど、どれもプチプライスで買いやすいものばかりです。

日本で唯一自給自足できる素材、ピッグスキン。食肉の副産物としての皮革に加え、惣菜用揚げ油(ラード)から石鹸づくりに用いられる油脂、コラーゲンを含め、無駄のない利活用がなされ、循環型のビジネスモデルが確立しています。皮ごと豚肉を食べることが多い海外ユーザーへ、日本らしい食文化、ものづくりとしてアピールしたいですね。

ピッグスキンは国内の約90%をこのすみだエリアで製造されています。東京みやげとして、さらなる商品開発に期待が寄せられます。会期は4月19日(水)まで。

 

「Souvenir by TOKYO LEATHER」

4月7日(金)~19日(水)開催
東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン・ソラマチ5F
http://machidokoro.com/event.html

一般社団法人 日本皮革産業連合会ホームページ 公式ブログ「欧米ブランドに負けていないぞ」4月12日更新分を再構成

http://www.jlia.or.jp/enjoy/blog/

About 鈴木 清之

オンラインライター、ブロガー。「装苑ONLINE」、スタイルストア「つくり手ブログ」<徒蔵(カチクラ)ガイドブック>ほか、一般社団法人 日本皮革産業連合会(JLIA/皮産連)オフィシャルブログおよび関連事業のSNSアカウント<中の人>業務、コンテンツ運用を担当。 紙媒体ではムック「日本の革」(エイ出版社)の取材・ライティングを担当した。 弊誌では担当分のニュースを「B.A.G.NUMBER LENS」として発信。日本国内のバッグブランドを中心に財布、革小物からライフタイルグッズまで幅広く「レザー」「エシカル」「ナチュラル」「サスティナブル」に関するトピックを紹介している。 東京・北千住で生まれ、リーガルコーポレーション(現在は浦安に移転)や大峡製鞄をはじめとした ものづくりのメーカー、ファクトリーが身近にある環境で育つ。精肉店の三代目として家業を継ぐべく竹岸食肉専門学校を卒業。ファッションへの夢を断ち切れず、文化服装学院に入学、同校ファッション情報科を卒業。

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