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「ジャパン・クリエーション 2017」レポート(1)

By on 2017年1月2日

繊維総合見本市「ジャパン・クリエーション 2017」東京・丸の内 東京国際フォーラムで昨日11月29日(火)から二日間行われた。新規出展社を含め、407社が2017年~18年秋冬向けの素材を発表。皮革関連(毛皮含む)からは45社出展した。

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恒例企画<PIGGY’S SPECIAL>

展示をはじめ、ピッグスキンファッションショー、セミナー、レクチャーなど、プログラム充実。なかでも、注目したいのは、<PIGGY’S SPECIAL> 。東京都、東京製革業産地振興協議会が主催し、東京を代表する若手デザイナーを起用し、毎回話題となっている。

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今回は初めてロビーギャラリーに常設ランウェイを設け、初日にプロ部門のランウェイ・ショーを実施。 インキュベーション施設<台東デザイナーズビレッジ>の卒業生ブランド<ネバアランド>をはじめ、計三組が新鮮なクリエイションを発表。ファッションショー終了後に展示された。

<Neb aaran do’ by ネバアランド>

<Neb aaran do’ by ネバアランド>は「Girls don’t cry」をテーマに勇敢な少女の鎧としてのドレスをつくりました。「少女は、かわいくて非力な存在ではなく、生々しく強いものである」という自身の考えを反映。

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「動物からいただき、職人さんの手で加工をしていただいて仕上がった貴重な革。それを使わせていただけるよろこびと畏れが入り混じった気持ちは、ものをつくるときに忘れてはいけないものであると噛みしめています」と、デザイナー Eily K Jammy(エイリーケージャミー)さん。

<MIDDLA>

異素材ミックスがアイコンとして認知されているブランド<MIDDLA>。そこにピッグスキンを取り入れ、テーマを「CONPOUND(英語で混ぜ合わせる、混ぜてつくるを意味)」としたコレクション。

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「工場見学をしてピッグスキンの加工の幅がとても広いことを知りました。加工方法がありすぎて、今回の取り組みを考えるにあたり、どう加工するか頭を悩ませました。結果、ピッグスキンの薄さや柔らかさを重視して、加工をひかえ、服地と同じように使ってみました。特にシャツに関しては、コンマ3ミリの薄さに漉いてつくったので革とは思えない風合いとなりました。まだまだピッグスキンの可能性を感じますし、今後使っていけたら」(デザイナー 安藤さん)。ヘリンボーンプリント、ロゴパンチング、ドットパンチング、フリンジなどの加工、ディテールで彩る。

<TAMAKI FUJIE >

「ハードで張り切ったように思われがちなレザーを快適でカジュアルかつパジャマやジャージのように気取らずに着ることができるように」との想いを込めた<TAMAKI FUJIE >。

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「ピッグスキンは柔らかく、生地も大きめで、とても薄いので縫製も比較的簡単でとても扱いやすい素材ですね。また、加工技術が発達しており、皮革材料でありながら思い通りの質感や色に思う存分加工できるところも大きな魅力。皮革という枠にとらわれず、アイディア次第でさまざまな表情が出せる、とてもおもしろい素材だと思います」とデザイナー 藤江さん。既成概念にとらわれないデザインワークはアパレルを中心に活動するクリエイターだからこそ。新しいアプローチでさまざまな可能性を切り拓く。

初出:一般社団法人 日本皮革産業連合会ホームページ公式ブログ「欧米ブランドに負けていないぞ」(2016年11月30日更新分)

http://www.jlia.or.jp/enjoy/blog/

About 鈴木 清之

オンラインライター、ブロガー。「装苑ONLINE」、スタイルストア「つくり手ブログ」<徒蔵(カチクラ)ガイドブック>ほか、一般社団法人 日本皮革産業連合会(JLIA/皮産連)オフィシャルブログおよび関連事業のSNSアカウント<中の人>業務、コンテンツ運用を担当。 紙媒体ではムック「日本の革」(エイ出版社)の取材・ライティングを担当した。 弊誌では担当分のニュースを「B.A.G.NUMBER LENS」として発信。日本国内のバッグブランドを中心に財布、革小物からライフタイルグッズまで幅広く「レザー」「エシカル」「ナチュラル」「サスティナブル」に関するトピックを紹介している。 東京・北千住で生まれ、リーガルコーポレーション(現在は浦安に移転)や大峡製鞄をはじめとした ものづくりのメーカー、ファクトリーが身近にある環境で育つ。精肉店の三代目として家業を継ぐべく竹岸食肉専門学校を卒業。ファッションへの夢を断ち切れず、文化服装学院に入学、同校ファッション情報科を卒業。

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