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「ジャパンレザーアワード 2016」1次審査会 レポート
日本最大規模のレザープロダクトコンペティション、「Japan Leather Award 2016」1次審査会が10月10日(月・祝)/11日(火)の2日間、大阪・梅田<阪急うめだ本店>9F 阪急うめだホールで開催された。
総合的なレザームーブメントの場として盛況
一般ユーザーも来場。気になる作品を手に取ったり、写真撮影するなど、レザーコンペティションイベントにとどまらない総合的なレザームーブメントの場として盛り上がっている。
日本の伝統文化や技術を意識した作品が目をひく
今回は<素材×デザイン×ファッション=∞>をコンセプトに、天然の皮革素材を生かし、素晴らしいデザイン力やファッション性に富んだ作品が数多く寄せられた。
傾向としては、日本の伝統文化や技術をフィーチャーしたコンセプト、デザインが目をひく。
靴に漆加工を施し、手描きで蒔絵金魚をあしらった作品は、石川県加賀市の漆芸家 谷口さんと試行錯誤の末、生まれたそう。
さまざまなな生地を継ぎ重ねることで何代にも渡って成長する青森県伝統の<ボロ>のイメージで牛・馬・豚・羊の4種類の革を組み合わせた作品。長く大切に使い続けるという要素から、<∞の可能性>を生み出すことができる起点となるデザインが秀逸。
スニーカーのエントリーが増加
近年、人気が高まるスニーカーのエントリーも増えた。トレンドとしてだけでなく、クールビズの定着以降、ドレスコードのカジュアル化が進行し、ビジネスパーソンがオンタイムにスニーカーを履くことへの抵抗感が薄れている。ジャパンレザーのプレミアム感により大人の品格、<きちんと感>を表現できるのもうれしい。
個体数調整された動物を利活用 熊革シューズも登場
農作物への被害対策として、個体数調整された動物のレザーを使用したバッグ、シューズが登場。鹿に加え、熊を利活用する取り組みもスタート。熊革シューズの製品化は「狩猟者の個人的な利用以外では世界的にみても、珍しい試みではないか」と業界関係者。ジャパンレザーのものづくりによって、社会問題を解決し、地域の産業振興、雇用促進につながるというポテンシャルを秘める。
「レザーワールド」を同時開催
当日、審査会場では同じ空間で「レザーワールド」を行った。
「レザーを実際に見て、触わることがあまりなく風合い、香りを含めて、五感を刺激され、楽しかった」という来場者も。
「レザークラフトマンミーティング」も盛況
1次審査会終了後は応募者が参加し、交流する「レザークラフトマンミーティング」を実施。東京から駆けつけるかたも多く、大盛況。このプログラムをきっかけとして、東西のつくり手がつながり、新たなコミュニケーションが生まれている。
ゲスト審査員 ドン小西さんが辛口コメントで激励
そのなかでゲスト審査員 ドン小西さんが「若い人たちは既成概念を破って次世代に向けた新しい発想でデザインしていってほしい。そして匠の技は受け継ぎつつも常に新しいエネルギーと融合させ、世代間の架け橋となることを忘れないで」と後進の育成や次代を見据え、あえて辛口なコメントで叱咤激励した。
「本日は革日和♪」主宰 村木るいさんも登壇
個々のアピールタイムも設けられ、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんも登壇。大阪を中心に姫路、東京、札幌などで開催し、つくり手やレザーファンのかたがたのネットワークを創出する。他のエリアからのオファーも届いているそうだ。
1次審査後、選出作品100点 決定
今年から2段階審査を採用。1次審査ではデザイン力とファッション性を重点的に、 2次審査では素材を生かした ものづくりや技術力も加え、総合的に審査される。1次審査の集計が終わり、100点が選出。「Japan Leather Award 2016」オフィシャルサイトにて作品番号が公開されている。
ユーザーに一般公開 東京で2次審査会を開催
2次審査会は、いよいよ10月22日(土)~23日(日)の2日間、東京・神田<マーチエキュート神田万世橋>で開催。菅野健一審査員長をはじめ、プロ審査員10名が審査・採点し、1次審査通過100作品より各部門賞7作品とグランプリ1作品を決定する。ユーザー参加型イベントとなっており、一般公開される。ワークショップ、革小物が当たるくじ引きなども実施予定だ。
「Japan Leather Award 2016」
初出:一般社団法人 日本皮革産業連合会ホームページ 公式ブログ「欧米ブランドに負けていないぞ」(10月19日更新分)
http://www.jlia.or.jp/enjoy/blog/
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