【MIYAGI’S EYE】 台東デザイナーズビレッジ 卒業ブランド報告会 part6 「TETE」

By on 2016年7月3日

こんにちは。宮城です。

こちらで台東デザイナーズビレッジの卒業生レポートは最終回。

卒業生たちが学んできた2年間には、私たちも参考になるたくさんの気づきがあります。

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そして、今回は「TETE」。レザーのハンドバッグブランドです。

デザイナーは古田佐和子さん

TETEは2ラインで構成されています。

ファーストラインは「VEGETABLE AND FRUIT」という名前で、

“美味しい形”をコンセプトとしてデザインを考えていきます。

玉ねぎ かぼちゃ 洋ナシのシリーズがあり、フォルム重視のアイテム。

セカンドラインは、果実が熟してはじける瞬間を表現しており、

裂け目はポケットになっていて、定期、携帯をおさめるのに便利なシリーズです。

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古田さんは プロダクトデザインの学校を卒業してから、デザイン会社に就職します。

その後、バッグメーカーを経てパタンナーの下積みをしながら、

整骨院のアルバイトで資金を貯めて、デザビレに入所しました。

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1年目はコンセプト固め

「VEGETABLE & FRUIT」のかぼちゃや玉ねぎのデザインを生み出すためには、

まず職人さん探しです。

最初は、生産工場が少なく大変ご苦労されたとのこと。

そこから合同展のroomsに出展し、「屋台のディスプレイ」を作って

見え方の工夫を始めました。

そこから徐々にイベントの勧誘のオファーをもらうようになります。

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2年目はポップアップストアで販売する(年間18本)ようになります。

けれど、

→イベントに出ると生産が上がらなくなる。

→結果、ブランドの世界観や商品の見せ方を知る。

→他ブランドの売れ筋など情報を得る。

→在庫が増えてきて資金を圧迫しはじめる。

そんなサイクルに陥っていました。

そんな中、あるきっかけでバングラデシュの工場と出会いました。

それが縁でバングラデシュ工場のOEMの窓口も始めます。

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3年目は生産を海外にシフト。「バングラディッシュ」生産へ

ここから、年3回はバングラデシュに通うようになります。

バングラデシュに自腹で出張し、工場とコミュニケーションを取るようなります。

その間は在庫があがらないので、イベントができなくなります。

現在は海外生産も稼働してきて、

マニコレやイベントなどでオーダーも入り、いよいよデザビレから卒業するそうです。

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【海外生産のデメリット】
・付属の手当が困難  
・金具のクオリティーが不安定  
・現地の人は悪いと認めない
・輸送は船便で1か月かかる。

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【海外生産のメリット】
・サンプルから生産まで一つのラインで関われる。日本だと職人さんが違う場合が多い。
・一度信頼関係を作るとまかせられるので自分の時間ができる。
・職人が若く、技術は日々うまくなっていく。
・生産の量も上がるようになる。

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日本製にこだわって作るのが、いまはメジャーになってますが

実際は職人さん、工場さんはいっぱいで苦労されている方も多いと聞きます。

バングラデシュはとても親日家で人口年齢も若く、

教育にも熱心な国なので、今後発展が楽しみな国です。

生産は日本だけでなく、もし将来に生産本数がまとまってきたら

海外も視野に入れた方がいいですね。

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古田さんの今後のビジョンは、デザビレを卒業して横浜にオフィスを移し、

バッグの製造卸の分野だけでなく、新しいことにチャレンジしていきたいとのこと。

ご活躍を応援しています。

読んでいただきありがとうございました。

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※写真はTETEのHPより

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◆宮城基郎 プロフィール◆

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DCアパレル、大手バッグ製造卸会社に30年間謹務。
営業、MD業務や新規ブランド立ち上げに関わった後、2015年1月より独立。
「革業界、バッグ、革小物業界を元気に」を理念に、生産・企画・営業まで、
トータルにアドバイスできる強みを持ち、現在数社とコンサルティングを行っている。
現在タンナーさんと協業でオリジナルブランドを立ち上げ、新たなメイドインジャパンの
切り口でものづくりにもチャレンジ中。
自身のサイトでブランディングノウハウやファッションビジネス情報の記事を更新中。
 

About 川崎智枝

靴・バッグ業界の経営コンサルティング会社にて、23年間MDアドバイスや店舗の活性化、店長・スタッフセミナー等を実施。2014年4月よりフリーとして活動。 コンサルタントとしてメーカーや小売店に対し、「何を売るか」「どう売るか」までを幅広く指導。また研修コーチ、ファシリテーターとして人材育成ワークショップなどを開催。 日本皮革産業連合会主催の皮革研修では、三越伊勢丹、大丸松坂屋などの百貨店を中心にファシリテーターとして研修を実施。 生涯学習開発財団 認定コーチ、日本ファシリテーション協会会員。 業界誌「フットウエア・ プレス」、「インテリア・ビジネスニュース」にライターとして執筆中。 著書「靴・バッグ 知識と売り場作り」(繊研新聞社)など。Bag Number編集長。

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