【編集長コラム】「革切子」って何? 柔らかい革ならではの直線的なフォルム感

By on 2016年3月16日

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こんにちは。編集長の川崎です。

「革切子」って聞いたことありますか?

柔らかい革で作られているのに、ガラスの「切子」のような直線的なデザインが特徴的なバッグや革小物たちです。

この前代未聞の難しいテクニックに挑んでいるのが、「革*jacobi」(カワスタリスク・ヤコビ)の鈴木さんと山崎さんのお二人。今回初めての個展を渋谷で開かれたとのことで、さっそく取材してきました。

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今回の展示会はビルの9階にあるショールーム。

今まではさまざまな合同展などに出展されていましたが、ここでは「革切子」の全アイテムが幅広くラインナップされていました。

トレンド云々とは別の次元で、古き良き日本の伝統工芸が“いま”に昇華されたような、「和」とも「洋」ともつかないクリエイティビティを感じるコレクション。

柔らかい素材にまっすぐな立体模様をつけることは、普通に考えるととても難しいテクニック。「実用新案登録済」の技術を駆使し、革の裏側を切子状に薄く漉くことで、この独特な立体模様を作り出しています。

バッグだけでなく、財布やキーケース、クラッチ、身の丈ほどもある大きな花瓶カバーまでも登場。

カラーバリエーションも、定番の黒、茶、ホワイトなどに加えて、カーキやネイビー、シルバーなどの光沢系も。そして「やっと思い通りの色が出た」というクリアーなレッドも革切子にぴったり。

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またラインナップの中には、「濱野皮革工藝社」と建築家・永山祐子氏とのコラボ企画のバッグも登場しています。

染色には、独自のテクニックで美しいグラデーションを革に施すことで有名な「YUHAKU社」もコラボに加わり、計4社の技術を詰め込んでいるとのこと。

夕焼けのような微妙な色合いが、日本的でも西洋的でもあり、なんとも不思議なバランスの中で光ります。

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「“切子”という響きから、日本的なものを探される外国人の方が手に取られることも多いですが、他にないデザインを求める日本人の方や、なかには着物を着られる方にも人気が出てきました。

また日本の伝統的な“匠の技”にフォーカスしている売り場などから支持されることが増えました。これからも独自のフォルム感を活かして、ものづくりをしていきたいですね」と山崎さん。

ライフスタイルにまで広がる「革切子」の世界が、今後も楽しみです。

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【平均上代 バッグ34,800~58,000円、 革小物9,000~29,000円】

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革*jacobi

http:www.jacobi.jp

About 川崎智枝

靴・バッグ業界の経営コンサルティング会社にて、23年間MDアドバイスや店舗の活性化、店長・スタッフセミナー等を実施。2014年4月よりフリーとして活動。 コンサルタントとしてメーカーや小売店に対し、「何を売るか」「どう売るか」までを幅広く指導。また研修コーチ、ファシリテーターとして人材育成ワークショップなどを開催。 日本皮革産業連合会主催の皮革研修では、三越伊勢丹、大丸松坂屋などの百貨店を中心にファシリテーターとして研修を実施。 生涯学習開発財団 認定コーチ、日本ファシリテーション協会会員。 業界誌「フットウエア・ プレス」、「インテリア・ビジネスニュース」にライターとして執筆中。 著書「靴・バッグ 知識と売り場作り」(繊研新聞社)など。Bag Number編集長。

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  1. Pingback: 「革切子フェア」横浜タカシマヤでスタート - Bag Number

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