【B.A.G.NUMBER LENS】2020年-21年秋冬のレザートレンドを探る「第101回 東京レザーフェア」レポート #1

By on 2020年1月24日

日本最大級の皮革及び皮革関連資材トレードショー「東京レザーフェア」が12月4日から2日間、東京・浅草 都立産業貿易センター 台東館で開催。100回を迎えた今回は「百人百様百レザー」、BEYOND100 ~次なる高みへ~をテーマに行われました。
 
 
まずは、2020年-21年秋冬コレクションをひと足早く提案する「トレンドラボラトリー」をご紹介します。
各出展社の自信作をピックアップし、集積・編集する「トレンドラボラトリー」ディレクションご担当 ジャルフィック 池田さん、岡村さんにお話を伺いました。
 
2020年-21年秋冬のトレンドは「成熟と解放の間を探索する」
新しい商品づくりのコアとなる色と素材。時代のうねりの半歩先をとらえた美意識がマーケットの活性化へと。感性の解放による情感の昂揚がその糸口。成熟化と解放を繰り返すなかで描き出します。
パレット・1「静謐な時間」
ポイントカラー:オリンピックイヤーならではのゴールド。
 
パレット・2「働く色」
ポイントカラー:シルバーをアクセントに。
 
パレット・3 「ボヘミアンな輝き」
ポイントカラー:安心感のある基軸色、ブラウン。
 
 
3つのカラーパレットを踏まえ、発表されたレザートレンドは以下の通りです。
 
 
 
1「TASTY」
「”新しい自然観との調和”をフィーチャーしました。
自然を連想させながら、進化するエレガンスを訴求する新機軸です。静かでエレガントな深いトーンとナチュラル感から派生した色相で構成しています」
(ジャルフィック 池田さん、岡村さん)
 
《カラー》
・多様性で展開するブラック
・ブラキッシュなダークカラー
・ナチュラル感から派生した色相
・表情豊かなブラウン~ボルドー
・アクセントはゴールド
《サーフェイス》
・グレージングの自然な光沢
・ナチュラルなシュリンク
・鈍色や偏光する光沢
・多彩な装飾性のメタリック
 
 
 
「自然のグリーンを華やかに」
 
 
「情緒的なブラウンの階調」
 
 
 
「ニュースタンダードなボルドー」
 
 
「洗練された抑制的な輝き」
 
 
2「SIGN」
「”機能美を内在する”レザーに、さらなる注目が集まっています。日常に快適さを添えるライフスタイル指向の色と素材。スポーツやユーティリティーからのインスピレーションをまとめました」(ジャルフィック 池田さん、岡村さん)
 
 
《カラー》
・スポーティーなオレンジ系のブラウン
・基本色のボルドー系ブラウン群
・デニムを連想させるブルー群
・自然を想起させるグリーン~カーキ
・ニュアンスのあるスポーティカラー
・多彩な表面感のニュートラル
・アクセントはシルバー
《サーフェイス》
・タンニン鞣し×オイルの頼もしい基本素材
・肉厚なガラス素材
・ソフトで肉厚なディアやシュリンク素材
・デニムからのインスピレーション
 
「ヌードなニュートラル」
 
 
「森を抽象化した色彩」
 
 
「ニュアンスで見せるニュースポーティー」
 
 
「深みのある色とクリーンな表情」
 
3「LIBERTY」
「テーマは”自由な気分で”。70年代の革新性や元気をモチーフに、エナジーがみなぎっているようなイメージ。束縛から解放されて自由に輝く発散力を素材と色でとらえるご提案です」(ジャルフィック 池田さん、岡村さん)
 
 
《カラー》
・イスラミックな深いミッドナイトブルー
・自然に漂うような色彩のミックス
・解放的なピンキッシュ
・アジアンな力強いレッド
・濃厚なオレンジやブラウン
 
《サーフェイス》
・牧歌的な花柄
・ボヘミアンなボタニカル文様
・シンプルなエナメル
 
 
 
「エス二カルな表情のオレンジ」
 
 
 
「ボヘミアンな響きのパターンと色」
 
 
 
「アジアな雰囲気の濃厚な赤」
 
 
 
「イスタンブールの夜空」
 
 
 
「なかでも、ブラウンからボルドーにかけてのレンジ、あたたかみのあるオレンジが新鮮です」(ジャルフィック 池田さん、岡村さん)。
 
 
エレガンスなテイストと、リラックス&フォークロア感覚が行き来するような、自由な潮流ですね。
 
 
 
このほか、日本流行色協会、パントンが2020年の色を発表しました。
日本流行色協会発表 2020年の色は、「ヒューマンレッド」。「デジタル化が進むなか、人間らしさに注目し、人ならではの豊かな感情や身体の躍動感を象徴する色として、鮮やかなレッド」が選定。
 
パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー 2020は、「クラシックブルー」。落ち着き、信頼、つながりをもたらす安心感のある存在。シンプルさの中にエレガントさを持つ時代を超越した永続的な色合いです。
新しい時代に向き合う色として、「鮮やかなレッド」、「落ち着いたブルートーン」と異なるアプローチですが、急速な変化に、「パワフルにトライするか?」それとも「冷静に対応するか?」
多様性のある選択肢をそれぞれに委ねているかのよう。
そんな2020年のカラーをウエアに、と想定すると、レザートレンド「ブラウンからボルドーにかけてのレンジ」、「あたたかみのあるオレンジ」を生かしたバッグ、シューズ、小物とのコーディネートは、革製品の存在感が際立つ新しいバランスとなるかもしれません。
ジャパンレザーのクリエイションをご期待ください!
 
 
「東京レザーフェア」http://tlf.jp/
 
 
このエントリは、一般社団法人 日本皮革産業連合会ホームページ公式ブログ「欧米ブランドに負けていないぞ」とのシェアコンテンツです。
元記事・アーカイブ記事はこちらからご覧ください。
http://www.jlia.or.jp/enjoy/blog/

About 鈴木 清之

オンラインライター、ブロガー。「装苑ONLINE」、スタイルストア「つくり手ブログ」<徒蔵(カチクラ)ガイドブック>ほか、一般社団法人 日本皮革産業連合会(JLIA/皮産連)オフィシャルブログおよび関連事業のSNSアカウント<中の人>業務、コンテンツ運用を担当。 紙媒体ではムック「日本の革」(エイ出版社)の取材・ライティングを担当した。 弊誌では担当分のニュースを「B.A.G.NUMBER LENS」として発信。日本国内のバッグブランドを中心に財布、革小物からライフタイルグッズまで幅広く「レザー」「エシカル」「ナチュラル」「サスティナブル」に関するトピックを紹介している。 東京・北千住で生まれ、リーガルコーポレーション(現在は浦安に移転)や大峡製鞄をはじめとした ものづくりのメーカー、ファクトリーが身近にある環境で育つ。精肉店の三代目として家業を継ぐべく竹岸食肉専門学校を卒業。ファッションへの夢を断ち切れず、文化服装学院に入学、同校ファッション情報科を卒業。

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