【編集長コラム】2019年秋冬 展示会前のトレンドチェック。「秋冬のトピックスまとめ」」

By on 2019年5月11日

こんにちは。編集長の川崎です。

令和スタートの月、さて来週はいよいよ2019年秋冬の展示会です。いつもながら晴れるといいなぁ。

そして直前にきりりと「秋冬アタマ」に切り替えるべく、これは来そうか?どうかな?というトピックスを、勝手ながらまとめてみました。

ご自身の売場のMD計画とともに、ご参考いただければと思います。

【全体傾向としては】

コレクションが出揃い振り返ってみると、トレンドがカジュアルベースの流れから、クラシック系やエレガンス系テイストが徐々に加わってきました。ストリート系やスポーティ系にもモード感が加わって、大人含む幅広い年代へと広がっています。

今までのリュックやサコシュのカジュアルベースのアイテムから、かっちり感やボックス型などクラシカルを意識したフォルムやディテールが加わってきそうです。きれいめな加工、光沢感なども復活の兆し。

とはいえ重ためな素材は敬遠されるので、オーバーサイズのウエアにも負けないボンディング素材の「ふわかる系」や、脇抱えできるような軽いビッグトートなどが新鮮に。

またキャッシュレス対応はトレンドに関わらず不可欠なので、コンパクト財布、フラグメントケースなどのバリエーションがまた登場しそう。同時に「SDGs(サスティナブル・ディベロップメント・ゴールズ)」を意識した、環境への配慮、社会的課題を解決する取り組みなどに、改めてスポットが当たりそうです。

※ビジュアルは売場、展示会取材等からの参考写真

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1 小ぶりボストン

よりエレガントでクラシックな流れとして、ボストン形状が注目。ボックス型や太マチなどの箱型フォルムが新鮮。また自立できるようなしっかりしたマチ、外縫い仕立て、スワローマチなどのクラシカルディテールも浮上。

2 かぶせショルダー、金具、口枠系

コレクションでも出ていた、クラシックな一本手のかぶせショルダー。アクセントになる大き目な金具や、かっちりした口枠タイプも浮上。黒やブラウンではなく、今年らしいのはパッキリしたカラーリングやファー、異素材コンビなどでポップに楽し気な雰囲気がポイント。

3 ふわかる系、ビッグトート

キルティングやボンディング素材の、ふわふわしたライトウエイトな素材感は継続。また超軽量なナイロンやポリエステル繊維のスポーティなシリーズなども登場。今シーズンはリュックが落ちついてきた代わりに、大ぶりシルエットのビッグトートに注目したい。

4 キャッシュレス対応アイテム

前シーズンから引き続いて、令和時代も「キャッシュレス」に対応した小物類はバリエーションが増えそう。様々な決済ツールが広がる中で、カードケース、キーケース、スマホケースのアレンジといった、ユーザーの使い勝手に合わせたアイテムも期待。

5 着るバッグ(ウエアリング&メルティング)

ストリート系では、サコシュ、ボディバッグ、ミニショルダーと小さめタイプが席巻。その流れの先に「ウエアリング」「メルティング」といった、身にまとう、身体と一体化する(溶ける)、という切り口が浮上。ボディバッグも身体にフィットして、究極の手ぶらである、服のように“着る”という考え方も登場しそう。

6 サスティナブルな流れ

ファッションとサスティナブル性(持続可能性)は、もはや切り離せないものになってきた。アパレルでは、シーズン遅れの製品が廃棄されていることが報道され、廃プラ問題などと含めて環境意識も高まっている。リサイクル可能であること、無駄にしない製品作りなど、若い世代を中心にサスティナブルな新しい切り口のブランドが生まれている。

特に皮革関係では、国際団体「LWG(レザー・ワーキング・グループ)」認証素材の活用が本格化。姫路の繁栄皮革工業所が初の認証を取得したことから、この秋冬向け展示会でも、LWG認証素材の広がりが見られそう。

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以上、編集長の独断でまとめた来週の展示会キーワードです。さて、どのくらい登場するやら。

リアルな展示会レポートもまた改めて。体調を万全にして、がんばりましょー!

About 川崎智枝

靴・バッグ業界の経営コンサルティング会社にて、23年間MDアドバイスや店舗の活性化、店長・スタッフセミナー等を実施。2014年4月よりフリーとして活動。 コンサルタントとしてメーカーや小売店に対し、「何を売るか」「どう売るか」までを幅広く指導。また研修コーチ、ファシリテーターとして人材育成ワークショップなどを開催。 日本皮革産業連合会主催の皮革研修では、三越伊勢丹、大丸松坂屋などの百貨店を中心にファシリテーターとして研修を実施。 生涯学習開発財団 認定コーチ、日本ファシリテーション協会会員。 業界誌「フットウエア・ プレス」、「インテリア・ビジネスニュース」にライターとして執筆中。 著書「靴・バッグ 知識と売り場作り」(繊研新聞社)など。Bag Number編集長。

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