【編集長レポート】第87回ギフトショー、編集長的“駆け足”速報レポート Part1

By on 2019年2月19日

こんにちは。編集長の川崎です。

先週の2月12~15日の4日間で開催された第87回ギフトショー。今年は東京ビッグサイトの全館開催でしたので、はしからはしまで歩き回った皆様、お疲れさまでした。私も1日で15000歩、いや~まだまだかな。

初日に取材で伺わせていただきまして、編集長的視点でまとめてみました。今回は「素材そのものの味を楽しむ」や「自分たちの強みを再認識する」といったキーワードが散りばめられていました。

新しいブランドやチャレンジも見受けられ、これから楽しみです。

では、今回取材させて頂いたところを幾つかご紹介させていただきます。

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1.「Chicolatte」(チコラッテ)

ヴィンテージスカーフをリメイクした商品が特徴の「チコラッテ」。ビビッドなプリントを活かしたポーチやバッグなどこのブランドの持ち味です。今回はスカーフ地で「テディベア」の作成にもチャレンジ。薄い素材に綿を詰めるのにはとても苦労したとのことですが、他にない一点もの感覚がファンには嬉しいアイテム。

また、作成している中でどうしても出てしまう“生地の裁ち落とし”を、細かく結びつけたフリンジバッグも注目。エコな発想にも繋がる個性的なデザイン性がユニーク。

「年代を問わず、いつまでもガーリッシュなものが好きな方に届けたられたら。今後はスマホ周りのアイテムなどにも挑戦してみたい」とデザイナーの藤永真理子さん。

2.「PARLEY」(パーリィー)

フィンランドエルクのレザーを使った「パーリィー」が、この展示会で新しいシリーズを発表しました。クロムフリー革を使って、染色してからひとつひとつ磨き上げた「パーリィーアンティーク」は、最初から使い込んだような味わいが特徴。シンプルな1枚仕立てになっており、起毛した裏面には加工を施してケバ立ちにくくなっているとか。

コンパクトサイズの“ジャストトート”やバッグインバッグにもなるクラッチといった、男性だけでなく女性にも嬉しいアイテムがラインナップ。4色それぞれのカラーには、色違いでアクセントにステッチが入っているのもパーリィーらしい遊び心。「この革の味わいを出すのに時間を掛けました。革小物はすっきりしたデザインを心掛け、シリーズで持っても楽しめます。」と白潟篤社長。

3.「Sulci」(スルシィ)

フィリピンのセブ島で、地元の女性達がフィリピン産のラフィア糸を使って編んだカゴバッグブランドの「スルシィ」。「フィリピンの女性たちに自信と自立の道を」をモットーに、“持続可能なモノづくり”を行う。生産者の編み子さんたちにはフェアトレードの考え方で公正な対価を支払い、子供たちの教育や家畜の購入、家の増築などに充てられ彼女たちの生活全般を支えている。

また編み子さんの中からバッグデザイナーを育てるべく、自らデザインして編んだバッグの上位5位を選び、賞金などを出すコンペを年に一回実施している。

「2014年から実施していますが、年々技術力もデザインもアップしている。一本のかぎ針で未来が開けることを彼女たちにも実感してもらいたい」と代表の関谷里美さんは話す。

4.「TIDE」(タイド)

手袋の産地として知られる東かがわ市は、同時にバッグの産地でもあります。手袋を作るときの、薄い革を仕立て上げる繊細な技術が、レディスバッグの製造にも応用されています。

アーバン工芸は様々なブランドのOEMを手掛けてきたメーカーであり、この展示会で初めて自社ブランド「TIDE(タイド)」をデビューさせました。

潮の流れを意味する“TIDE(タイド)”は、東かがわの革加工技術が生んだ曲線のパッチワークによって作られた唯一無二のデザイン。これからの“時代の潮目の変化”という意味合いも込めているとのこと。

気の遠くなるような縫製作業と、それに伴う技術力がないと不可能なテクニック。ソフトなタッチ感や使い勝手などにもこだわり、若い世代によるアイデアソースが活かされている。「かがわのものづくりのポテンシャルを実感してもらえれば嬉しい」と、三代目の内海公翔さん。

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まず第1回目は以上です。次回につづきます。

About 川崎智枝

靴・バッグ業界の経営コンサルティング会社にて、23年間MDアドバイスや店舗の活性化、店長・スタッフセミナー等を実施。2014年4月よりフリーとして活動。 コンサルタントとしてメーカーや小売店に対し、「何を売るか」「どう売るか」までを幅広く指導。また研修コーチ、ファシリテーターとして人材育成ワークショップなどを開催。 日本皮革産業連合会主催の皮革研修では、三越伊勢丹、大丸松坂屋などの百貨店を中心にファシリテーターとして研修を実施。 生涯学習開発財団 認定コーチ、日本ファシリテーション協会会員。 業界誌「フットウエア・ プレス」、「インテリア・ビジネスニュース」にライターとして執筆中。 著書「靴・バッグ 知識と売り場作り」(繊研新聞社)など。Bag Number編集長。

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