【編集長まとめ】2018年 バッグ、革小物業界のトピックスまとめ

By on 2018年12月25日

こんにちは、編集長の川崎です。

メリークリスマス♥ 

昨日のイブの晩は「チャリティーサンタ」というNPO法人のお手伝いに行ってきました。クリスマスイブの夜に、子供たちのお家へサンタさんが派遣されるというもの。全国に支部があり、若い人たち中心に運営されています。なかなかミッションもステキです。

集まったメンズたちは身体も細いので、ダウンやタオルを身体に巻き巻きしてサンタ衣装を着ますが、弊旦那は全く必要ないサンタ体形!便利! この日のためにある身体。

 

用意ができたら、寒いなかサンタが20人くらいで移動します(なかなかシュールな光景)。ご家族が用意したプレゼントを仕込んで、お家をピンポーンするサンタさん。

もう子供たちのはしゃぎようったらこの世のものではなく、ワー!キャー!といった声しか聞こえませんが、近くで聞いていて感動モノです。サンタ役は「これがあるからやめられない」と。

若いみなさんとも交流でき、どうしてこんな活動をしているかの真髄が聞けたり、日々の仕事の悩みも伺ったりと充実なイブでした。感じたキーワードは、「サンタクロースのような人を増やす」「『ありがとう』と言われる連鎖の仕組みをつくる」でした。

きっと、2019年はそんなキーワードが当たり前になる世界になっていると確信します。楽しみ!

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長い前置きでした。

ご愛読いただいた「B.A.G. Number」も、立ち上げから早丸4年。セミナーも東京、福岡、そして台湾など様々なところで開催していただき、ステージが変わってきたことを実感します。

さて、恒例の2018年の業界トピックスを振り返ってみたいと思います。

今年はなんといってもやはり、「キャッシュレス」に代表されるのではないかと。去年一昨年も「スマホ周り」という言葉は、セミナーなどで頻繁に使わせて頂いていましたが、そこから派生した「スマホ決済」の流れが加速して、キャッシュレスへと繋がりました。

売場では不動の人気だった「長財布」が、今年に入って急激に失速。ファッション誌でも、ミニ財布やカードケース類の特集が組まれるなど、“コンパクト化”する小物類に視線が集中しました。

そこからバッグや革小物は、ファッション連動型のトレンドアイテムではなく、雑貨感覚で“趣味性”を表現したり、ケアしながら長く楽しんだりと、使う人の“らしさ”に寄り添うアイテムであることが求められてきました。バッグはこうあるべきという「既存パターン」から脱却する、もっとユーザーファーストの切り口に注目が集まりそうです。

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1.「キャッシュレス時代」は“財布の使い方”をアップデート

今までもクレジットカード「SUICA」などの電子マネーの使用は多かったのですが、ここに来て増えているのがQRコード等による「スマホ決済」。財布を使わなくてもスマホひとつで決済できることから、“財布不要”の足音がひたひたと近づいています。 

官民挙げて推し進めているキャッシュレスではあるものの、このところサービス会社の新規参入が増加し、ユーザーは「まだベストな決済方法を決められない」というのが現状ではないでしょうか。

また反対に、今年起きた大きな地震や、豪雨災害での停電によってレジが動かなくなったため、若い層の中にも現金決済を支持する人も少なくなくありません。

「現金主義」と「キャッシュレス」はしばらくは共存しつつ、ユーザーがライフスタイルや使い勝手に合わせてカードやスマホ決済を自由に組み合わせる「複数アイテムコーディネイト」が重要になりそうです。

販売する側は、まだまだコレという決め手アイテムがあるわけではなく、売場も手探り状態とのこと。決してなくなる訳ではないものの、今まで売上を頼っていた“一点豪華な長財布”という存在が若干かすんでいるのは確かなようです。

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2.“ダサかっこよさ”が若い世代に人気

今年は90年代的な“ダサさ”があえて若い人にしてみると、カッコよさに繋がった復活ブランドやアイテムも多々ありました。

まずは「ビッグロゴ」。こっちからしてみるとちょっと恥ずかしいほどのロゴ入りモチーフが、ハイブランドのメゾンから、ボリュームゾーンにまで浸透しました。スエットやパーカー、そしてリュック、キャップ、ダッドスニーカー(父親が履いているようなもっさりシルエットの靴)などが、スポーティテイストと連動して広がりました。

「フィラ」「ティンバーランド」「ムーンスター」など、あえて懐かしい感じのブランドを履くという若い人も増えました。

バッグでは、この秋冬特に「ウエストポーチ」が大ヒットしたのも、ダサかっこ良さの代名詞と言えるかもしれません。

面白い現象が、90年代にバブルを謳歌してきたパパとママの、お古を着る10代20代の若者たち。「ダンシングヒーロー」をキレッキレダンスで踊った登美ヶ丘高校ダンス部の女子たちのユニフォームも、ママの90年代のお古でしたし。

フリマアプリの拡大も手伝って、中古でファッションアイテムを買うことも抵抗がない時代ですし、正統派すぎることに背を向けた、“あえてダサい感覚”はしばらく続きそうです。

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3.“課題解決”に繋げるアイテム

今年は各地で豪雨災害や震災被害が相次ぎました。いまや日本のどこでも被災する可能性がありますが、そんなネガティブな状況でも、誰かの役に立つデザインを生み出すブランドも登場しています。

特に「防水」というキーワードは、今年はとてもよく耳にしました。今までの重たく合皮っぽい素材感ではなく、鞣しの段階から防水加工を施したしなやかな革を使ったもの。また「止水ファスナー」をスポーティに、デザインとして使ってみたり。

アーバンリサーチでは、「AMEME(アメメ)」という“レイングッズ専門ショップ”までオープンしました。レイン関係はもはや年間定番商品になっています。※amemeよりお借りしました

また作り手の方の被災地での経験を活かした「レスキューランジェリー」というブランドは、水も運べる洗濯バッグとランジェリーとをセットにして販売。洗った後は、外から見えないように下着も干せる、被災者の立場に寄り添った役立ちアイテムです。

トレンドアイテムとしての服飾雑貨の側面だけではなく、“袋”だからできること、この“素材”だから可能なことがまだまだありそうです。新しい切り口を提案する、“異業種から見た新たな視点”に期待したいとこです。

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以上になります。

今年もあとわずか。今年も本当にお世話になりました。私にとってはワクワクの楽しい1年間でした。また来年のプロジェクトに向けて走っていこうと思います。

そして今年は28日までとなります。どうぞよろしくお願い致します。

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About 川崎智枝

靴・バッグ業界の経営コンサルティング会社にて、23年間MDアドバイスや店舗の活性化、店長・スタッフセミナー等を実施。2014年4月よりフリーとして活動。 コンサルタントとしてメーカーや小売店に対し、「何を売るか」「どう売るか」までを幅広く指導。また研修コーチ、ファシリテーターとして人材育成ワークショップなどを開催。 日本皮革産業連合会主催の皮革研修では、三越伊勢丹、大丸松坂屋などの百貨店を中心にファシリテーターとして研修を実施。 生涯学習開発財団 認定コーチ、日本ファシリテーション協会会員。 業界誌「フットウエア・ プレス」、「インテリア・ビジネスニュース」にライターとして執筆中。 著書「靴・バッグ 知識と売り場作り」(繊研新聞社)など。Bag Number編集長。

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