【編集長レポート】宮崎の個性派バッグ専門店「創作屋(延岡市)」。自分らしさの“創作”とは… Part1

By on 2018年5月7日

こんにちは。編集長の川崎です。

先月の九州ツアーで最後の街として降り立ったのが、宮崎県延岡市

ここには、以前からずっとずっと来たかったバッグ専門店があります。その名も「創作屋」

失礼ながら、飛行機で飛んでくる以外は、車にしても電車にしてもなかなかに時間のかかる街。気軽に福岡に出られる場所でもなく、宮崎市内までも一時間半以上。

でも行くまで知らなかったのですが、「旭化成」の創業の地は延岡。いまでも紅白のビッグな煙突がそびえ立っているのに驚きました。

ドーンと!

そんな場所で、オープンしてすでに60年以上が経ち、今なお、そして更にお客様に愛されてきている“ちょっと個性派”なお店があると伺っておりました。

「その人が持つことで、より価値が生まれること」をモットーに

「創作屋」さんは現在、宮崎県内に2店と大分市内に1店、計3店舗で、バッグ&服飾雑貨専門店を構えています。

屋号は「新しく自分らしさを“創作する”ところから『創作屋』」なのだとのこと。お父上の代からここ創業の地である延岡市内で本店を切り盛りするのが、店長の甲斐優子さん(写真左)。あとの二店舗はご兄弟がそれぞれ経営されています。

左が店長の甲斐優子さん。右はスタッフの、やはり同姓 甲斐知菜未さん。甲斐姓は界隈にとても多いのだとか。

こちら、甲斐さん手作りのランプシェード。流木がいい味出してます。

店舗は、延岡駅前の商店街から少し離れた住宅街の一角。赤いテントと、趣のある石造りのファサードが目印。

扱っているのは国産のレザーブランドが多く、ひろびろした店内には30あまりのブランドがセレクトされています。

「初代の父が、この延岡の地で創業したのが60年ほど前。もとは四国で洋品店の丁稚奉公をしており、行商時代を経て、小さな店からかばん店をスタートしたのが『創作屋』の原点です。」


「当時は旭化成の本社が延岡にあり、街には活気があったと父はよく話していました。私も小さい頃から革やバッグに囲まれ、工房で遊んだりと、当たり前のように革に触れて育ったと思います。」と甲斐店長。

一時は時代の流れで、インポートブランドを扱われたこともありましたが、ほどなくしてすべてを国内ブランドにシフトさせます。

現在では「モキップ」「ドアン」「リリー」「ビースタッフ」「コケット」「クリーム」「藤和商会」など、オリジナル性に富んだ素材使いや、デザインとのバランスの取れたブランドを主軸に展開しています。

アクセサリーや革小物、雑貨などもあり、コーナーごとに足が止まって、つい見入ってしまいます。

甲斐さん曰く、「その人が持つことで〝さらに価値が生まれるものを〟、という気持ちでお勧めしています。」とのこと。

バッグは商品が生まれて完成ではなく、ふさわしい人が持ってこそパズルのピースがぴたりとハマるような…。そんな感覚でしょうか。

単に、商品知識の豊富さやコーディネイトという切り口にとどまらず、甲斐さんとの“対話”を愛してやまないお客様が多くいるのも頷けます。

次回は、甲斐さんの接客哲学についてお聞きします。

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About 川崎智枝

靴・バッグ業界の経営コンサルティング会社にて、23年間MDアドバイスや店舗の活性化、店長・スタッフセミナー等を実施。2014年4月よりフリーとして活動。 コンサルタントとしてメーカーや小売店に対し、「何を売るか」「どう売るか」までを幅広く指導。また研修コーチ、ファシリテーターとして人材育成ワークショップなどを開催。 日本皮革産業連合会主催の皮革研修では、三越伊勢丹、大丸松坂屋などの百貨店を中心にファシリテーターとして研修を実施。 生涯学習開発財団 認定コーチ、日本ファシリテーション協会会員。 業界誌「フットウエア・ プレス」、「インテリア・ビジネスニュース」にライターとして執筆中。 著書「靴・バッグ 知識と売り場作り」(繊研新聞社)など。Bag Number編集長。

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