【TOPICS】編集長の、“初夏”のディスプレイウォッチング

By on 2015年4月26日

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調子に乗って、再びディスプレイウォッチング。すでに首都圏では初夏のアイテムを紹介しており、カラーが前回のイエローやブルーだけでなく、「ホワイト」を前面に打ち出している。

従来のディスプレイの考え方では、ひとつの「キーカラー」だけで売り場を作ることはあまりなかった。アイテムがバラバラだと、ちょっとダサい感じになってしまうことが少なくなかったからだ。

 

しかし、最近では「カラー」を軸にした売り場が増加している。トレンドが○○だからとコレクション的な横文字テーマを掲げるのではなく、ユーザーにわかりやすい「カラー」や「オケージョン」で親しみやすさを提案するところが増えた。「いま買うキッカケ」が欲しいのであって、半シーズン先取りといった勇み足のトレンドセッターの人はごくごく一部である。

 

なので、この初夏の提案は「オール・ホワイト」を切り口にした売り場が目立っている。幾つかご紹介したい。

 

こちらは某百貨店の白いシューズ売り場。服も靴もオール・ホワイト。アイテムが違えど、ある意味で整ったディスプレイとなり見やすくなる。

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同じくバッグ売り場。こちらもポーチ、財布、ミニバッグからトートまで、全てホワイト。一般的にあしらわれる造花やグリーンも置かず、ある意味で潔く白を打ち出している。

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某専門店。ホワイトのバッグを中心として、シルバーやゴールドも加えてアクセントに。バッグそのもののフォルムも、飾りをつけないすっきりしたデザイン。

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ホワイト特集はここまで。次に、最近よく見かける「巾着型」。

アパレル系セレクトショップでよく見かけるが、まだ専門店ではパラパラ。70年代調の復活で、レトロなフォルムが人気となっているが、その代表格がこの巾着フォルム。春の目玉アイテムとして登場しているが、売り場によって温度差が高い。じわじわ広がっているので、秋冬にもこの流れは続きそうである。

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GWも近いことから、ケースの打ち出しも増えてきた。

最近は、LCCが拡大・定着してきたこともあり、気軽に国内やアジア圏の旅行にふらりと出かける人も多くなってきた。大型ケースで長期旅行というよりも、機内持込サイズのバリエーションを増やした売り場が多い。

 

こちらはデザイナー集団「nendo」率いる佐藤オオキ氏のデザインにリニューアルした「プロテカ」の、某百貨店出入り口でのプロモーション。普段は催事コーナーになっているだけに、この大々的なディスプレイ展開は度肝を抜かれた。当たり前の場所を、「あえてプロモーションステージにする」という方法がアリということに気づかされた一コマ。

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トラベルに関しては、これから更にバリエーションが増えるだろう。「リゾートフルな大型トート」、「リュック集積」、「ボストンキャリー」、「軽量ナイロンシリーズ」などなど。旅行に行きたくなるようなディスプレイというのも不可欠に。

例えばマリンブランド「JIB」のステージはこんな感じに。

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太陽の下で、リゾート気分でくつろいでいるような空気感が伝わる。男性・女性をイメージしたマネキンも上手い。カラーをピンクとブルーに絞り込んだところも、ごちゃごちゃしないのでわかりやすい。

「旅行」の考え方も、最近は様々に広がり、「近所の公園で楽しむピクニック」や「ドライブ」といった切り口も重要である。「行ってみたい」という気分にさせることが最近のディスプレイのポイントだ。

 

 

またユニークな店頭に出会ったときに、ご紹介していきたい。

 

 

 

 

 

About 川崎智枝

靴・バッグ業界の経営コンサルティング会社にて、23年間MDアドバイスや店舗の活性化、店長・スタッフセミナー等を実施。2014年4月よりフリーとして活動。 コンサルタントとしてメーカーや小売店に対し、「何を売るか」「どう売るか」までを幅広く指導。また研修コーチ、ファシリテーターとして人材育成ワークショップなどを開催。 日本皮革産業連合会主催の皮革研修では、三越伊勢丹、大丸松坂屋などの百貨店を中心にファシリテーターとして研修を実施。 生涯学習開発財団 認定コーチ、日本ファシリテーション協会会員。 業界誌「フットウエア・ プレス」、「インテリア・ビジネスニュース」にライターとして執筆中。 著書「靴・バッグ 知識と売り場作り」(繊研新聞社)など。Bag Number編集長。

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