【編集長コラム】 編集部でピックアップ!2018年に業界で注目の<モノ・コト>

By on 2018年1月9日

こんにちは。編集長の川崎です。

改めまして、本年もよろしくお願い申し上げます。

3連休も明け、本格的に仕事モードに切り替えたという方も多いのでは。また売場ではセールも始まり、変わらず多忙な日々でしょうか。

さて2018年の今年は、業界的にどんな<モノ・コト>が注目されそうか。B.A.G. Number的な切り口を探ってみました。

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【2018年】業界で注目のモノ・コト

(1)AIとロボットが店舗を救う?!

日経MJでの東の横綱は「アマゾン・エフェクト」。そこから去年登場しヒットを飛ばしたのが、音声認識で情報検索や発注もできる「アマゾン・エコー」「グーグルホーム」などのAIスピーカーでした。

話題となりつつも、“AIが現在ヒトが手がける仕事を奪う”と危惧される向きもありますが、服飾業界はかつてない人手不足まっただなか。この状況をAIで解決していく方向が強まりそうな気配です。

去年暮れ、トピックスのまとめでお伝えしたように、インターネットのサイト上で接客をする「web接客」がひとつのO2O(オンラインtoオフライン)の流れとして挙げられました。

また昨年は「センシー」という会社がパーソナル人工知能を開発し、つかみどころのない“感性”を重視するファッション業界にも導入されはじめました。チャットなどのコミュニケーションを通じてユーザー達の感性を学習し、その人ならではの「嗜好・好み」を理解してくれる“自分専用のパーソナル人工知能”なのだとか。

 センシーwebサイトより

その人の好みの情報を蓄積しつつ、今までの購買履歴とを加味して、持っている服やバッグとの新しいコーディネート提案ができたりするのも可能性として出てきそうです。

すでに飲食業界では、顔認証できるロボットが常連の方か初来店なのかを認識するまでに。常連さんにはクーポンを発行してくれたり、年代に応じた食べ方の指南までしてくれ、手間のかかるデータ記入などは行わないとか。

ファッション系の売場も、バーチャル試着などが広がりつつありますがまたその先へと進みそう。

「本来は販売スタッフの仕事なのに…」と思われがちですが、近年人手不足で彼らの仕事量は本当にハード。

より濃い接客体験や、リアル店舗でないとできない仕事に集中してもらうために、AIの活用やweb接客が広がっていく1年になりそうです。

(2)ファッションの“サブスク化”進む

「サブスク」とは「サブスクリプション」、つまり「定期利用に対して支払いする形式」のこと。「月額制」や「年額制」、よく言われる「〇〇定期便」などのシステムがそれに当たります。

よく見聞きするのは「アマゾン・プライム会員」や、クラウドサービスの「DROPBOX」、国内の老舗ではフェリシモの「頒布会」などもそれに当たります。

この仕組みが新しい形となって、ファッションにもじわじわと登場し、“定額制で服やバッグを楽しむ”という動きが活発化してきました。今年はこの動きが活発化しそうです。

背景には、ひとつのものを長く使う「長期保有」から、トレンドを短いスパンで楽しむ「短期所有」の二極化が進んでいるからと思われます。

たとえばラグジュアリーブランドバッグをレンタルできる「ラクサス」(↑)

マルイが始めた、メンズ腕時計をレンタルする「カリトケ」

アパレルでは草分け的な「エアークローゼット」や、ストライプインターナショナルが運営する「メチャカリ」

他にも、メンズファッションの定期レンタル「リープ」、ユニークなところでお試しコスメが定期便で届く「ブルームボックス」なども注目株です。

「ファッション品は保有するもの」という概念が薄らぎ、短期で高回転させるという楽しみ方が登場。また“何が届くかわからないワクワク感”という側面も大きそうです。

とはいえ、希少性のある素材や他とは絶対にかぶらないワン&オンリーの商品などは、じっくり吟味して多少高くても購入する。

“サブスクリプション・モデル”の登場で、この二極化が更に加速しそうです。

(3)スニーカー通勤から、小型化まで(メンズ)

去年スポーツ庁から提唱された「スニーカー通勤」。早くも靴売り場では、革靴アッパーをスニーカー底で履きやすくした「ドレスニ系(ドレス・スニーカー)」を提案する動きも見られます。

記者会見でのスポーツ庁長官の「白スニーカー×スーツ」姿は、どう考えてもいかがなものかとは思いますが(笑)、売り場ではこれを好機ととらえているよう。

アスレジャーがマーケットに浸透して2年あまりが経ちますが、今年は2020年の東京五輪に向けた助走期間として、改めてスポーツ的な要素が強まる1年になりそうです。

ビジネスバッグでは、レディス同様に「軽量感」がより求められそうです。スポーツライクな顔のものだけでなく、一見はきちんとしたビジネスでも、圧倒的なライトウェイト性。

また、ジャケット×スニーカーに合うような、ビジネス版でのカラー提案も増えそうです。黒&茶から「ネイビー」が市民権を得て久しいですが、ここ最近は「カーキ」や「グレー」、「レッド」なども売れ筋に浮上してきました。

会社に所属していながら、「ノマド」的仕事スタイルの方々も、ここ最近の“働き方改革”で増えてきそう。引き続きラップトップ対応リュックは不可欠で、ガジェットを入れるメンズ向けのカラフルな「ポーチ」もねらい目です。

また“メンズアイテムの小型化”で、若い世代にはサコシュミニトートなども登場し、まさにフェミニン化の様相です。

メンズはこのところ大きなトレンドがありませんでしたが、今年はこの「スニーカー通勤」から余波が生まれるかもしれません。

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以上です。振り返るとあまり女子っぽくないですね~。

もっといろいろと刺激的な(笑)トピックスもあるのですが、それは月末26日(金)のセミナーのお楽しみ。

次回はセミナーの告知をさせていただきますので、改めてよろしくお願いいたします。

それでは2018年が、あなたにとって“自分らしく生きる”1年でありますように!

About 川崎智枝

靴・バッグ業界の経営コンサルティング会社にて、23年間MDアドバイスや店舗の活性化、店長・スタッフセミナー等を実施。2014年4月よりフリーとして活動。 コンサルタントとしてメーカーや小売店に対し、「何を売るか」「どう売るか」までを幅広く指導。また研修コーチ、ファシリテーターとして人材育成ワークショップなどを開催。 日本皮革産業連合会主催の皮革研修では、三越伊勢丹、大丸松坂屋などの百貨店を中心にファシリテーターとして研修を実施。 生涯学習開発財団 認定コーチ、日本ファシリテーション協会会員。 業界誌「フットウエア・ プレス」、「インテリア・ビジネスニュース」にライターとして執筆中。 著書「靴・バッグ 知識と売り場作り」(繊研新聞社)など。Bag Number編集長。

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