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【編集長まとめ】2017年、バッグ業界でのトピックスまとめ

By on 2017年12月27日

こんにちは、編集長の川崎です。

今年もあと5日あまり。

みなさまに愛されている「B.A.G. Number」も、立ち上げから丸3年がたちました。光陰矢の如し! ありがとうございます。

今年はというと、鈴木ディレクターと一緒にやっているトレンドセミナーが、日本橋のシェアオフィス「idoba」で開催させていただけたり。

そこから福岡idobaへと広がって、ついには台湾イベントの取材にも出かけてみたり。。

東京を飛び出して、どんどん外へ外へと広がっていけたことが、私自身とても嬉しい出来事でした。

先週は久しぶりに3人で編集会議を開催して、これから未来に向けての私たちのビジョンも描きました。来年はまだまだ変化していきます。

もっとワクワクするコンテンツを届けられるように、私たち自身が楽しんで仕事をしていきたいと思っています。

*

では、年末らしく2017年のバッグ・服飾雑貨市場を振り返ってみようと思います。

本日12月27日(水)付の日経MJでは、各カテゴリー別のヒット商品番付が発表されました。

「ファッション編ランキング」では、横綱が「ネット勢の伸長」(ゾゾタウンやアマゾン)、大関が「有明プロジェクト」(ユニクロの新オフィス)、小結が「古着リバイバル」前頭のひとつに「スマートウォッチ」など全8項目が並びました。

残念ながら靴バッグ系ではネタはありませんでした~。

去年2016年は「低価格消費(しまむら等)」「メルカリ(フリマアプリ)」「アスレジャー」「インスタ映え消費」などがランクインしていたので、そのキーワードは今年も引き続き隆盛。特に「メルカリ」の勢いはものすごいことになってます。

さて2017年のバッグ業界トピックス。編集メンバーの個人的な想いも入っておりますので、悪しからずご了承ください。

*

1.「web接客 不可欠の時代」

ECでの「web接客」はなくてはならない考え方ですが、リアル店舗でも「web接客」が不可欠の時代に。人手不足に一層拍車がかかっている昨今、見過ごせない考え方として定着してきました。

ここでの「web接客」は、「インターネットのサイト上で接客をすること」を意味しています。

売り場の「ブログ」や「facebook」「インスタグラム」は、“やって当たり前”のこととして売り場に定着してきましたが、それらオンライン上でのお客様とのコミュニケーションが、そのままお店の信頼感と集客に繋がる時代。

実際に店頭に足を運んでいただき、スムースに“リアルな接客”へと結びつくのが「web接客」

初めて店頭に来るお客様よりも、オンラインで「品揃えの確認」「お得情報」「メール・チャット」など接客の半分は出来ているので、あとは実際に手に取っていただき、店頭でスタッフが商品説明をしたりコミュニケーションを図る流れ。

お客様も逆に、オンラインでその店を“知っている”ため安心感があるよう。インスタグラムのメッセンジャー機能が最近盛り上がっているのも、ダイレクトに店舗に問い合わせる人が増えているからだとも。

期間限定のポップアップショップなどでも、web接客は活用されています。お互い初めて会うのに、「いつも見てるわ、あなたなのね~」と声をかけてもらう方もいるとか。

人手不足時代にweb接客が救世主になるのか一概には言えませんが、「まずオンラインで確かめて、お店に足を運びたい」というお客様ニーズは高まる一方なのでは。

今後は更にこの作業を「AIが代行する」という時代になっていそうですね。

2.「中古品マーケットの盛り上がり」

「メルカリ」「フリル」といった中古品を販売する「CtoCサイト」が盛り上がりました。去年ヒットしたC to Cサイトは「ミンネ」や「Creema」だったので、また新勢力到来といった感。

特に今年は後半が厳しかったというのは、このアプリが要因ではと見る向きも。現場ではお客様どうしの会話に「これメルカリにあったね」という言葉を何度も聞いたとのこと。

またファッション業界全体でも「古着・ヴィンテージブーム」が再燃。ファストファッションを見慣れた世代にとっては、丁寧に縫製されたかつての商品は、古くなっても新鮮に映ったのかもしれません。

去年や一昨年のではなく、更に10年前・20年前の服やバッグ、アクセサリーを好んで買う人たちも増加。セレクトショップでも“ヴィンテージシャネル”などがあえて特集されました。

   NHK クローズアップ現代より

中古品の市場規模は1兆6,000億円と右肩上がり。断捨離やミニマムなライフスタイルなども後押しし、一過性のブームでは終わりそうにありません。

考え方としては「手元のものを処分する」だけでなく「昔のものを大切に使う」という発想にも繋がるので、リペア・リメイクビジネスも様々なものが登場しました。

昔の服が全く新しいデザインで生まれ変わったり、服⇒バッグにリメイクできるサービスが生まれるなど、“古いものとの共存共栄”が求められています。

3.「“時短”がキーワード」

上のテーマとも重なるところはありますが、「おしゃれ時短」という言葉もキーワードになりました。忙しい現代人にとって、服のコーディネートを考えることも実は「時短したいこと」のひとつ。

一軍の服(自分にとって似合うベスト服)しか持たない、というスタイリングを提案するおふみさんが執筆した『服を減らせばおしゃれになる』の書籍も話題に。「着回しレス」という言葉が生まれています。

たくさんの服から、毎朝コーディネートを考える時間がもったいない。一日おきにシンプルな一軍の服のコーディネートを回すようになった彼女は、逆にまわりから「おしゃれね」と言われたとか。

なおのこと、バッグや靴ではちょっとトレンドデザインのものを取り入れる、という人が増えたのも頷けます。他にもすぐに開くマグネ仕様、中がよく見える口枠リュックなど、機能面でも“時短的なディテール”は増えました。

いま自分のためにゆったりファッションのことを考える時間を持つ、というのは逆に贅沢?! なのかもですね。

4.「“産地直送”のモノ・コト」

一見、「産直野菜」のようなキーワードですが、要は「作り手」から「使い手」へと商品をダイレクトに届けるしくみのこと。アパレルでは「ファクトリエ」さんなどが工場発のブランドを提案していますが、その流れはバッグにも広がっています。

特に上野御徒町にオープンした「パルコヤ」の地下一階では、台東区界隈のクリエイターやメーカーブランドなどが結集し、“産直マーケット”さながらの賑わい。どこか遠い異国のブランドではなく、意外と身近にある、温もりが感じられる商品・ブランドに注目が集まっています。

宮城さんが取材した、代々木上原の「マハリク」(↑)。レザーブランドのデザイナーをされていた方が独立し、隣のビルのアトリエで製作をしながら、一階のショップで直販しています。「ゆくい堂」内のアトリエに入居する「エムリップル」の村上さんも、製作の現場とショップが同じフロアにあります。

今年は他にも様々なアトリエショップが生まれましたが、「作り手もお客さんと繋がりたい」「買い手も作っているところが知りたい」。オンライン時代だからこそ、そんなアナログな欲求が生まれてきています。

体験型ワークショップも変わらず人気ではありますが、これからは更に“アトリエの中を見せてもらうイベント”や、“作っている現場で実際に機械を動かす”のような、リアルな企画など面白いのでは? 個人的にはこんなのに参加したいなーと思います。

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さていかがでしたでしょうか。

今年生まれた流れは、また来年へと引き続いて拡大していきそうです。様々なサービスが生まれては消えていき、来年何が大ヒットするかはまさに混迷。

とはいえ時短してても、人と人がコミュニケーションし、泣いたり笑ったりすることは決してなくならないのは事実。売り場でもモノづくりでも、ひとつひとつの出会いを大事にすることなんだなと感じます。

では次回が「編集長まとめ」の最終回。「2017年 川崎的トピックス」をお送りします。

About 川崎智枝

靴・バッグ業界の経営コンサルティング会社にて、23年間MDアドバイスや店舗の活性化、店長・スタッフセミナー等を実施。2014年4月よりフリーとして活動。 コンサルタントとしてメーカーや小売店に対し、「何を売るか」「どう売るか」までを幅広く指導。また研修コーチ、ファシリテーターとして人材育成ワークショップなどを開催。 日本皮革産業連合会主催の皮革研修では、三越伊勢丹、大丸松坂屋などの百貨店を中心にファシリテーターとして研修を実施。 生涯学習開発財団 認定コーチ、日本ファシリテーション協会会員。 業界誌「フットウエア・ プレス」、「インテリア・ビジネスニュース」にライターとして執筆中。 著書「靴・バッグ 知識と売り場作り」(繊研新聞社)など。Bag Number編集長。

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