【編集長レポート】2017年 下半期 バッグランキング<ベスト5>

By on 2017年12月25日

こんにちは。編集長の川崎です。

今週は台湾レポートをお休みして。。ご好評いただいております、半年を振り返る「バッグランキング」をば
前回から、「バッグ ベスト5」にコンパクト化させていただいております。ご了承ください。
 
今年の後半は比較的、「ベーシックから“ファッション性のあるもの”」への期待感が高まりました。が同時に「メルカリ」などのフリマアプリなどが席巻し、新しい脅威となったことも大きなトピックスでした。
 
今までのやり方が通用しなくなってきた兆候だったのかもしれません。売れ筋追求型の品ぞろえが難しくなってきた年でもあります。
 
そんな中で元気だったのは、「ファー」や「カゴ」といった“今を楽しむシーズン性”や、「インスタ映え」するキャッチーなキャラクターものでした。
 
ちなみに≪2017年上半期ベスト5≫は何だったのか振り返ってみると。。
1位「カラフル系&プリント」、2位「小ぶりリュック」、3位「バケツ型×巾着」、4位「カゴバリエーション」、5位「スタッズ、メタリック」、同率5位「バンブーハンドル」
という結果でした。
これから少しづつ、“ヒット商品”という意味あいも変わってくる気がします。
 
では、B.A.G. Numberでのランキング発表です。
*

【2017 上半期 バッグランキング ベスト5】

5位.A4トート、ボストン

小ぶりタイプも依然として人気ではあるものの、「仕事にはやはりA4サイズ」という声も根強く、地味ながらこれらのトートやボストンタイプが堅調だった。他にも「バーキン調」なども隠れたヒット。

「ポーターガール」は特にキャリア女性から「がんがん使ってもへこたれない」という耐久性での面で支持が集まった。また「リリー」のクロコ型押しボストンは、売り場での圧倒的なロングセラー。シンプルなフォルム感ながら、トレンドに左右されない長く使える点が支持された。

仕事用として、トートだけでなくセミショルダーなどのフォルムもここにきて新鮮。

4位.クラフト調

ハンドメイド感覚の“クラフト調”は、アパレルでは刺繍やハンドステッチなどで表現されたが、バッグでは「メッシュ」や「カゴ×ファー」「カーヴィング」などのディテールで登場。

特にカゴは夏場を過ぎても、ファーとのコンビネーションなどで継続。若い世代から大人まで幅広い客層から支持されたのは今年らしい動き。

メッシュやカーヴィングも、まだ手掛けるメーカーは少ないものの、時間をかけた手作り感が伝わり、きちんとしたものを探している層にヒット。まだ伸びそうで、来期も期待できる。

3位.インスタ映え“キャラもの”

専門店の売り場というよりも、アパレル系や雑貨ショップなどでにぎわったカテゴリー。まさに流行語となった“インスタ映え”アイテムとしても話題に。

スマイリーマークやネコ、ワンコのようなキャラクター系は、つながりを生み出す消費としても欠かせない。パッと見て可愛い、すぐに買える価格帯、“好き”が切り口、という感覚的なニーズはこれからも増えそう。

2位.アスレジャー、スポーティ系

「リュック」という単品カテゴリーだけでなく、日常に入り込んだ「アスレジャー」的アイテムがやはり根強い支持を得た1年。そこには「軽さ」「機能的」というファクターが特に重要だった。

「ル・カモフラージュ」や「ジャックゴム」などは、大人世代も持てる少しエレガントなナイロンカジュアルとして支持された。ツヤのある素材やディテールのこだわりなど、スポーツブランドにはない女性をくすぐるポイントが随所に。

ストリートで見るリュックは、さすがにanelloは国内では少なくなったものの、薄マチ・小型・収納性などにこだわりのあるものが人気のよう。“アスレジャー的ライフスタイル”は定着していくので、この流れは来年も継続しそう。

1位.ファー

今年はファーの当たり年。季節商材がヒットするというのも久しぶりで、夏のカゴ流行りからやはり冬はファーへとシフト。「リムーバブル(取り外し)ファー」が特によかった。

若い世代でファーバッグを持っているという人も少ないようで、特にカゴ×ファーの組み合わせがヒットした。

考えてみると、服ではシンプル&ベーシックが長く続いたせいもあり、“季節感”というものが感じにくくなっている。そこでコーディネイトにあえて季節感を加えるものとして、「カゴ」や「ファー」が必要とされたのでは、という人も。

瞬間風速的にしか持てないからこそ、売り場やECでの季節感の演出が不可欠になっているとも言えそう。

*

以上です。

ちょっと反則技的な「インスタ映え」などを入れてしまいましたが、逆にオールマイティーに売れ筋を拾ってもそれは違うとも感じます。

自分たちの得意技“好き”を軸にしたブランドなど、売り場の表現にエッジをかけていく必要がありそうです。

次回は、編集部で考える「2017業界トピックス」をお届けします。

About 川崎智枝

靴・バッグ業界の経営コンサルティング会社にて、23年間MDアドバイスや店舗の活性化、店長・スタッフセミナー等を実施。2014年4月よりフリーとして活動。 コンサルタントとしてメーカーや小売店に対し、「何を売るか」「どう売るか」までを幅広く指導。また研修コーチ、ファシリテーターとして人材育成ワークショップなどを開催。 日本皮革産業連合会主催の皮革研修では、三越伊勢丹、大丸松坂屋などの百貨店を中心にファシリテーターとして研修を実施。 生涯学習開発財団 認定コーチ、日本ファシリテーション協会会員。 業界誌「フットウエア・ プレス」、「インテリア・ビジネスニュース」にライターとして執筆中。 著書「靴・バッグ 知識と売り場作り」(繊研新聞社)など。Bag Number編集長。

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